2020年5月。公園づくりの第一歩として、ひまわりの種をまきました。
しかし、芽がでずに失敗。
2度目の種まきは鳥に食べられないように対策をして、ようやくひまわりが咲きました。
しかし、花も人も雑草との戦いでした。
芝を植えて根づくまで見守りながら、翌年の2021年3月に知人が声をかけあって集まり、散歩道に沿ってマリーゴールドの苗を植えました。枯葉色の敷地の一部に、ようやく鮮やかな花壇が登場します。
芝が育ち始め、地面が緑に覆われてゆく初夏。3度目のひまわりが綺麗に咲きそろいました。
築山にコスモスを植え、竹やぶを伐採し、時には山から転げ落ち、花の苗を植えて雑草を引っこ抜き、ひまわりの種を収穫し、汗を流して再び雑草と格闘し、ご近所の方にいただいたスイカや栗ごはんなどを皆でご馳走になり…
そして、元気に生え始めた芝を刈りそろえて、芝生が完成してゆきました。
敷地内の木に栗や柿がたくさん実り、様々な花が咲き乱れ、枯葉を集めるそばで小松菜が育ち、チューリップの球根を植えて、冬は枝の剪定。
2022年3月。いちはやく梅の開花で春めいてきて、ふと地面を見ればチューリップが芽をだしています。
菜の花が咲く頃、お花見にいらした方々に甘酒をふるまい、Sさん手作りの丸太のベンチで休憩される方とおしゃべりしたり。
夏の木陰で気持ちよさそうに寝そべる男性、クヌギの木を見あげて昆虫を探す子どもたち、お散歩中の方と挨拶をかわし、ボーイスカウトの皆さんにご利用いただいたり、サッカーで遊ぶ楽しそうな歓声が聞こえてきたり…
かつては静かだったこの場所に笑い声が満ちる時、ここは公園になったのだなぁと感慨深い気持ちになるのです。
よちよち歩きの幼いお子さんが、お母さんと一緒にお散歩をしています。歩き始めの頃は、見るもの全てが驚きなのでしょう。そして、この公園には沢山の生き物や働くスタッフとほうき(驚いてくれました😄)、猫や蝶やヤモリやバッタ、そしてよい香りの金木犀、さやさやと葉ずれの音が心地よい見事に紅葉した大クヌギなど、いつ来ても面白い発見があるはず。
この場所がこんなふうになるなんて、想像もできませんでした。
最初のひまわり畑は、でこぼこした荒地に足をとられて埃まみれになり、歩くのも大変でしたから。
今は視界一面に鮮やかな緑の芝が広がり、奥のほうにはスロープのついた山、その下には黄色いひまわり畑。
秋咲きのひまわり畑の上を、まさかドローンが飛ぶなんて!
「ようやく形になってきたね」と事務局長。スタッフも皆笑顔でよい季節のよいひとときを楽しんでおります。
ひとつずつ、失敗してもそれにめげることなく、夢をかなえるようにできた公園です。
ああ、そうそう! ここは「夢公園」です!